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有機生産品質モニタリングシステム

知りたいことQ&A

 
  知りたいことQ1:バイオ・トレースの分析と、従来の分析の違いは?
  知りたいことQ2:3種類のパターンセンシングとは?
  知りたいことQ3:堆肥化がうまくいかないんだけど…
  知りたいことQ4:排せつ物や堆肥化の際の臭いを何とかしたいんだけど…
  知りたいことQ5:できるだけ良い生産環境を作りたい!
  知りたいことQ6:土壌の状態はわかるのですか?
  知りたいことQ7:化学肥料や農薬の使用量を減らしていきたい/有機・無(減)農薬栽培を実現したい!
  知りたいことQ8:この微生物資材、効いているのかなあ?/微生物資材の効果を最大限発揮させたい!
  知りたいことQ9:どんな質の土からどんな質の作物ができるか知りたい。
  知りたいことQ10:バイオ・トレースって食品の品質管理には使えないのかな…?
  知りたいこと…More:Coming Soon!
  Q1:バイオ・トレースの分析と、従来の分析の違いは?
 
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  Q2:3種類のパターンセンシングとは?
   「パターン比較センシング」では、菌相や化学組成の分析パターンデータを直接比較することによってサンプルの性状の違いを把握することができます。試験的に2〜数群間のサンプルの性質の違いを検証するなど、少数のサンプルの分析に適しています。パターン分類センシング」では、菌相や化学組成の分析パターンデータを計量統計的に分類します。パターンセンシング結果と、別途取得した各種指標(例:味覚の官能評価結果・動物の生体重など)との関連性について解析することも可能です。パターン評価センシング」では、データベースに蓄積した分析パターンデータと、現場の生産品質との相関性に基づいた回帰モデルを求めます。ひとたびデータベースを構築すれば、自社オリジナルの評価方法が確立し、それ以降入手したサンプルの点数化が可能になります。  質問にもどる

  Q3:堆肥化がうまくいかないんだけど…
   これまでのバイオ・トレースによる解析結果から、我々は堆肥化における最も重要なアプローチは「発酵初期」にあると認識しています。初期の物質分解が効率よく進めば、堆肥化過程で重要な微生物相の遷移(移り変わり・切り替え)がスムーズに進行し、結果的に発酵微生物にとって良質な堆肥を作りやすい環境が整うと考えられます。逆に発酵初期の物質分解が上手くいかなければ、ある種の有機化合物が蓄積して、特定の微生物以外は生育しづらいような環境が構築されてしまいます。バイオ・トレース.analysis の化学組成分析によって、炭水化物や有機酸の分解状態を通じて、初期の発酵が化学的に効率よく進んでいるかを把握することができます。また、化学組成分析から見てうまく発酵が進んでいるときの「微生物相」をその施設の堆肥の「ベストの顔」と判断して、その顔を維持することを心がける…すなわち、微生物相を時間経過とともに解析することで、発酵段階での処理の切り替え時期の判断や、効率よい発酵が継続して行われているかどうかの再現性の判断を容易に行うことが可能となります。 質問にもどる

  Q4:排せつ物や堆肥化の際の臭いを何とかしたいんだけど…
   畜糞およびその堆肥化における臭気発生は、前述の「堆肥化がうまくいかないんだけど…」の項に記載した内容とも関連しますが、初期の発酵段階で嫌気性微生物の主導による発酵が起こってしまい、アンモニアやプロピオン酸、酪酸等の臭気物質が大量に発生することがその原因と考えられます。臭気対策として密閉構造の堆肥化施設を使用する例も見られますが、このような処理においては、結果的にできてくる堆肥は初期の発酵制御を無視した、利用価値の低い堆肥となる可能性が高いといえます。好気環境で臭気の発生しにくい初期発酵制御を行うための条件を検討するために、バイオ・トレース.analysis の化学組成解析と微生物相解析を併用されることをおすすめします。 質問にもどる

  Q5:できるだけ良い生産環境を作りたい!
   バイオ・トレース.analysis バイオ・トレース.network を活用して、
1) その施設においての、現状の生産過程の経時的変化を詳細に把握する。
2) 得られたデータから、現状の生産品質を検討する。他所(他条件)のデータがある場合は、パターンセンシングなどで詳細比較を行う。
3) 改善可能な部分について、生産方法や環境条件を変えて、データを収集、生産品質を再検討する。
4) ベストの生産方法や環境条件を決定し、その際のパイオパターンセンシングデータが(特に発酵初期において)継続して維持されているかを定期的に確認する。
という一連のプロセスを実施することで、生産の良質化、およびその品質の維持が可能になります。さらにその生産方法による品質向上効果の客観的な裏付けを取ることで、同種の生産を行っている施設等に当該方法を拡げていくことが可能となり、結果的に契約生産者全体の生産レベルの向上が見込まれます。 質問にもどる

  Q6:土壌の状態がもっと知りたい!
   土壌においても、堆肥の場合と同様のアプローチで分析が可能です。一般的に土壌は、堆肥に比べ微生物数や有機化合物の含有量が大幅に少ないため、堆肥と同じアプローチでは、一部のサンプルについては技術的に分析が難しいという側面があります。そのような問題を改善するために、バイオ・トレースでは土壌の微生物や化学組成の状態をより反映した試料の前処理法や分析法を採用するとともに、新規の分析方法についても絶えず研究開発を進めております。また、旧来よりの肥効成分を中心とした土壌分析や残留農薬のスクリーニングなども含めた総合的・包括的な土壌管理手法についてもお客様のニーズに合わせて提案させていただきます。 質問にもどる

  Q7:化学肥料や農薬の使用量を減らしていきたい/有機・無(減)農薬栽培を実現したい!
   化学肥料や農薬の濫用によって、土壌で有効に作用する微生物はその質・量ともに劣化していると考えられます。これらの土壌で単に肥料や農薬の投入をやめただけでは植物の生育は悪くなり、またやみくもに有機質資材の投入を行ったとしても植物病原菌の温床となる可能性は否定できません。このような劣化土壌の回復には、良質堆肥や微生物資材等を有効活用し、土壌微生物生態系の回復を図っていく必要があります。バイオ・トレース.analysis により、投入する堆肥の質を見極めるとともに、堆肥・資材投入後の土壌の変化を追跡することで、有機・無(減)農薬栽培への移行を、転換の経過を確認しながら無理なく進めることが可能です。さらにバイオ・トレース.network によって、脱ケミカルの取り組みを社会に発信することで生産者への評価を高めることができると同時に、生産者間あるいは技術者間で生産情報を共有することで、現場の人的なレベルを高めることが可能であると思われます。 質問にもどる

  Q8:この微生物資材、効いているのかなあ?/微生物資材の効果を最大限発揮させたい!
   世の中には星の数ほど(少々大げさかも知れませんが…それくらい多く)の微生物資材が氾濫しています。中には現場で有効な作用を発揮しているものも見受けられますが、「投入した微生物によって何が変わったのか」ということについては、これまで現象論でしか捉えることができませんでした。我々は、微生物資材自体の微生物相はもとより、資材を投入することによってターゲットの微生物相や化学物質組成がどう変化するのか、明確な回答を提示いたします。 質問にもどる

  Q9:どんな質の土からどんな質の作物ができるか知りたい。
   正直に申し上げて、土壌の分析結果単独で作物の出来を予想する事はバイオ・トレースの各解析を駆使しても無理だと思われます。ただ、良い作物ができたとき、不作だったとき…それぞれのケースにおける土壌の違いを比較する事によって、例えば契約農家を多く抱えた食品関連企業様の総合的な生産管理や、種々の農法の比較検討などに対しては、バイオ・トレースの土壌解析データを用いるメリットはきわめて大きいと考えます。また、作物成分と土壌成分をともに分析し、その相関について検討することで、より品質の高い作物の生産を目指す生産者の皆様にとって有益な、土壌と作物の直接的な連動性に関するデータをご提示することも可能であると考えます。 質問にもどる

  Q10:バイオ・トレースって食品の品質管理には使えないのかな…?
   バイオ・トレースは元来、複合微生物による代謝・発酵が行われている場面、例えば堆肥化や腸内環境において、その発酵状態をモニタリングするための技術として開発されたものです。そのため、同様のプロセスで生産される発酵食品では、バイオ・トレースによる微生物相や化学組成の解析が、ロット間、あるいは工場間の品質格差の検討や、日常の製造工程の品質管理に非常に有用であると考えられます。またその他の食品についても、パターンセンシングを活用した呈味性解析など、画期的な成果が得られる可能性を秘めています。化学組成解析は食品の種類に応じて、有機酸類/糖類/無機イオン類…といったように分析対象を柔軟に設定する事が可能です。ぜひご相談下さい。 質問にもどる
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